2020/09/13 | 【日進中】9月13日(日)一人間として、一社会人として・・・ | | by 日進中学校管理者 |
---|
ニュースによると、
「テニス・全米オープン」女子シングルス決勝で「大坂なおみ選手」が優勝しま
した。18年大会以来の決勝進出となった世界ランク9位の「大坂なおみ」選手
は、元世界1位で現27位の「ビクトリア・アザレンカ」選手に1-6、6-3、
6-3で逆転勝ちし、2大会ぶりの優勝で四大大会3勝目を飾りました。
今大会前から「話題」の多い「大坂なおみ」選手の言動でしたが。特に、今回
話題になったのは、今大会で入場時に身につける黒のマスクに、過去に黒人差別
により亡くなった人々の名前を記し、「人種差別への抗議」を続けてきたこと
です。用意したマスクは計7枚。有言実行の決勝進出ですべてを披露しました。
大変なプレッシャーの中だったと思います。大会前の大会で、「試合を放棄」し、
決勝を欠場しての出場でした。
そんな中、優勝インタビューで「どんなメッセージを伝えたかったか?」と
問われると、こう返しました。「どんなメッセージを受け取りましたか?」
すごい切り返しです。
自分が答えるよりも、「みなさんは、どう感じましたか?」
まさに、教員が子どもたちに「教えたい」切り返しの一つです。
一流のテニスプレーヤーである前に、「私は、一黒人として・・・」
スポーツだけをやっていればいい?と考えているプレーヤーとは、レベルが
違います。
部活動についていろいろ言われますが、このような「スポーツ選手」を育てたい
ものです。逆に、スポーツの舞台での政治的な行動に「賛否の声」があるのも
確かです。ただ、大坂なおみ選手は大会前の8月に米「タイム」誌での、
大学バスケットボール選手、マイキー・ウィリアムスとの対談で、抗議活動を
行うことへの「覚悟」を語っていました。
スポーツ選手にとって、政治的・社会的な発言をすることは・・・・・。
「選手は発言をする度にスポンサーを失うことを恐れています。私にとっては
それは本当にそう。スポンサーがほとんど日本なので。彼らは私が何について
話しているかわからず、動揺していたかもしれない。でも何が正しいのか、
何が重要なのか話さなければならない時期がくる」・・・・と。
世界的なプレーヤーとなった今、「テニスは大多数が白人のスポーツ。自分が
代表者のように感じている。負けてはいけないように感じる時もある。でも
それはとても大きな誇りの源」と、使命感を感じていることを明かしています。
私たちは、様々な職業に就いています。そして、さまざまな制約の中で生きて
います。
私も、校長として「同じ思い」をしています。当然、校長として「発言に躊躇する
ことは多い!?」のが、現実です。この「つぶやき」に対しても、ホームページ
は「子どもたちの様子」を伝えるもの?!なのではないのですか?と言われる
ことも多々あります。
しかし、校長である前に「一人間として」「一社会人として」「一大人として」
伝えていくことが「未来担う子どもたちを育てていくのではないか?」とも
考えています。当然、様々なご意見があります。
大坂なおみ選手の「覚悟」に近いものは持っています。しかし、「答えのない
社会」「正解のない価値観」の中で生き抜いていくためには、「大人」が逃げて
いてはいけない!?と思うのです。「覚悟」を持って戦い、「覚悟」を持って
発言している大坂なおみ選手。
さすが、一流選手だと思いますし、一流選手は「こうであってほしい!」と
思います。私たち「教員」という仕事も、そうありたいものです!!
「人種差別」反対!!
新型コロナウィルスでの「誹謗中傷」反対!!
大人が「子どもたち」に、覚悟の「背中」を見せたいものです!!
がんばれ!!大人!!
応援しています!!大坂なおみ選手!!