令和3年4月1日 ホームページのリニューアルを行いました。
新しいURLは https://nisshin.ed.jp/jh01/ です。
 
日進市立小・中学校ポータルサイト
 

メニュー

西小学校東小学校北小学校南小学校相野山小学校香久山小学校梨の木小学校赤池小学校竹の山小学校日進中学校「日中健児のつぶやき」
学校の概要周辺地図年間・月間予定表交通安全学校からの文書学校からの各種おたよりR2 部活動方針部活動だよりリンクリストPTA活動日中健児のつぶやき(H30)日中健児のつぶやき(R1)日中健児のつぶやき(R2)
日進西中学校日進東中学校日進北中学校

日中健児のつぶやき(R2) 8/1~8/31


2020/08/28

【日進中】8月28日(金)日本購読新聞

Tweet ThisSend to Facebook | by 日進中学校管理者
「正義の先にある温かいもの」 中部支局長 山本孝弘 より 
今年も多くの流行語が生まれている。
「自粛警察」もその一つに挙げられるだろうか。
コロナ禍の昨今、個人に委ねられているはずの自粛を他人に強制する人を指して
いう言葉である。厄介なのは彼らは自らの正義を信じて行動しているところだ。
先月、本紙に掲載されていた藤原ひろのぶさんの記事にもあったが、
正義感を持つと人は暴走する。立場を変えれば、正義は簡単に悪になり、
悪もまた正義になる。
脳科学者の中野信子さんは近著『人は、なぜ他人を許せないのか?』
(アスコム)の中で、「他人への攻撃的な感情を抑制するのは脳の『前頭前野』
と呼ばれる部位の役割が大きい」と述べている。
ただ「前頭前野」の発達は遅く、25歳から30歳くらいでピークを迎える。
それ故、「若気の至り」という言葉があるように、若い時は自分が正しいと思った
ことに抑制が利かなくなることがままあるらしい。
また、成長した「前頭前野」も加齢により萎縮してしまうそうだ。
特に人の言動に共感することが少ない人ほど萎縮するスピードも速くなっていく
という。
正義感故に、例えばマスクをしていない人を感情的に叱り飛ばすご年配の
「自粛警察」の人などはこれに該当するのかもしれない。
 
インドに「ダウリー」と呼ばれる風習がある。
娘が結婚する際に父親が年収の何十倍もの持参金や家具を婿側に贈る習わしである。
『シティ・オブ・ジョイ』という映画には、ダウリーのために多額のお金が必要
となった貧しいインド人の男が登場する。彼はあらゆる手を使って観光客から
お金をぼったくっていく。
私もバックパッカーで旅をしていた頃、インドで何度も騙されそうになり、
その度に腹を立てていた。
しかし、その映画を観ていると、インド人のぼったくりに怒っていた私の心に
さえ「金持ちの国から来た外国人に声を掛けて多少のお金を騙し取っても罰は
当たらない」という考えが芽生え、さらに感情移入までしてしまうから不思議だ。
相手の事情が見えてくると、自分のちっぽけな正義感などすぐに崩れ去ってしまう。
 
電車内の携帯電話も「悪」と決めつけることができるだろうか。
突然掛かってきた電話に出て、小声で、しかも早口で話しながら急いで切ろう
としているのがうかがえる人もいる。そういう人をマナー違反だと目くじらを
立てる世の中にはしたくないものだ。
先日、日本看護協会が主催する作文コンクールで看護職部門の最優秀賞を受賞した
作品を読んだ。佐賀県在住の齋藤泰臣さんが経験したこんな話だった。
ある日、電車の中で夫婦と思しき男女が言い争っている声が聞こえてきた。
「電話したほうがいいよ」
「いや、人の迷惑になる。駅に着いてからでいいよ」 
二人はそんなやり取りを繰り返していた。互いに感情が高ぶり、次第に声が
大きくなっていった。
「意識なくても耳は聞こえるって。掛けなさいよ。お義父さん、待ってるよ」
「電車内だから掛けられないよ」
聞く気はなくとも居合わせた乗客は状況が飲み込めた。夫の父親が危篤状態
にあり、今病院で息を引き取ろうとしているのだ。
緩和ケア病棟に勤務する齋藤さんにとって放っておけない場面だった。
「後悔しないために電話を掛けたらいいですよ」と伝えようと席を立とうとした
瞬間、その夫婦の向かい側に座っていた女性が優しく声を掛けた。
「電話したほうがいいですよ」
それを聞いた周りの乗客も次々と頷いた。みんなに背中を押され、男性は電話を
掛けた。
「お袋、親父の耳元にこの電話を置いてくれ! 親父、親父が一生懸命働いて
くれたから、俺たちは腹いっぱいに飯が食えて、少しもひもじい思いをしなかった
よ。心配しないでいいから。本当に、本当にありがとう…」
必死に嗚咽を抑え、最後の言葉を贈る男性。居合わせた乗客全員が、彼の父親に
その声が届いていることを願う空気が車両内に流れていたそうだ。そこに
「マナー警察」のような人がいなくて本当によかった。
中野信子さんが言う「前頭前野」の萎縮を抑えて、穏やかな感情をつくる共感力は、
「心の密な社会」を築くのではないかと思う。
そういえば日本講演新聞の読者の方と会うとみんな心穏やかな人たちばかりだ。きっと共感力が高いのだろう。 

全世界の人たちが「心穏やかに」「共感力を持ちたい」ものですね。
戦争やいじめが無くならないのと同じで、全員が「心穏やかに」過ごして
いる訳ではありません。
しかし、一人でも多くの人たちが「心穏やかに」過ごすことができるよう
教育現場を通して、心を育てていきたいと考えています。
自粛警察という言葉が無くなる社会を!!
戦争やいじめのない社会を!!
どこまでも、どこまでも、追求していきたいものですね!!教育者は!!
11:00 | 投票する | 投票数(21) | コメント(0)