最高の卒業式日和の下、一人の欠席者もなく厳かに令和2年度南小学校第48回卒業証書授与式が行われました。子どもたちの
魂がこもった返事・呼びかけ・合唱に心を揺さぶられました。最後の学級活動や吸い込まれるような青空の下での歓送も感動的でした。
保護者の皆様には、本校の教育活動にご理解・ご協力いただき、心より感謝しております。これからも南小学校の発展にご支援いただきますようお願いいたします。
校長式辞概要は、次の通りです。
「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの立派な返事から、小学校生活の充実ぶりと輝かしい未来への希望を感じることができました。
今年度、南小学校に赴任して始業式で皆さんと初めて出会いました。しかし、その翌日からの臨時休校でおよそ二か月間、皆さんと触れ合う機会はほとんどありませんでした。こんな経験は、長い教員生活の中でも初めてです。
一年間を振り返ってみても、学校生活は常に新型コロナウイルスの感染防止対策と共にあったように思います。『新しい生活様式』や『3密』、『てあらいぐま・そうだんごむし』といった言葉は、生涯忘れることはないでしょう。
コロナ禍の制約で、あらゆることが通常通りには行えなくなりました。マスク着用により、表情が分かりづらくなったり夏場に熱中症のリスクが高まったりしました。
しかし、考え方を変えると
大抵のことはプラスに捉えることができます。例えば、黙々と給食を食べれば、一つ一つの献立をより味わうことができます。スポーツスフェスティバルでは、待ち時間が少なく運動場を広々と使用できたため、障害物リレー等の競技を存分に楽しむことができました。
このように今年度は、これまで当然のように行われていた多くの行事や活動がなくなったり形を変えたりしました。そのため、
当たり前だと思っていたことに対して、感謝の気持ちをもてるようになりました。 直前まで行けるかどうか分からなかった修学旅行では、一般の観光客がほとんどいない京都・奈良を堪能することができました。二日とも好天に恵まれ、事故やけが・病気もなく、全員が元気に帰ってこられたことは奇跡とさえ感じました。修学旅行を大成功に導いたのは、皆さんの感謝の気持ちと絶対に成功させようという強い意志です。その思いは、けじめのある動きや自分たちで判断する姿などに表れていました。コロナ禍での修学旅行を通して、皆さんは大きく成長しました。
『幸せはいつも自分の心が決める』という相田みつを氏の言葉は、本当にその通りだと思います。例えば、ステイホーム中心の生活を、外で遊べないから不幸と捉えるか、家族と過ごしたり読書したりする時間が増えるからから幸せと捉えるかは自分次第です。
プラス思考でピンチがチャンスに好転することはよくあります。
皆さんは、修学旅行だけでなく委員会活動や部活動など、様々な場面でピンチをチャンスに変えて南小学校のために頑張ってきました。その根底には、いつも感謝の心がありました。そんな皆さんは
南小学校の誇りです。ここで学んできたことは、皆さんにとって一生の宝物となるでしょう。
皆さんは無限の可能性をもっています。これからも失敗を恐れず、いろいろなことにチャレンジしてください。そして、その経験から多くを学び、世の中に貢献できる人になってください。
南小学校は、ずっと皆さんを応援しています。 卒業生百六十三名の皆さんの、今後の活躍をお祈りし、式辞といたします。」